Googleアカウントの2段階認証は、パスワードに加えてスマートフォンへの確認コード送信など、もう一段階の認証を求めることでアカウントのセキュリティを大幅に向上させる重要な機能です。しかし、特定の状況下では一時的に解除を検討する必要が出てくるかもしれません。
Googleアカウントの2段階認証は、パスワードに加えてスマートフォンへの確認コード送信など、もう一段階の認証を求めることでアカウントのセキュリティを大幅に向上させる重要な機能です。しかし、特定の状況下では一時的に解除を検討する必要が出てくるかもしれません。
この記事では、Googleアカウントの2段階認証を解除する手順と、どのような場合にその必要性が生じるのか、そして解除する際の注意点について解説します。
2段階認証を解除する前に知っておくべきこと
2段階認証を解除すると、アカウントのセキュリティレベルが低下します。
パスワードが第三者に知られた場合、不正アクセスのリスクが格段に高まります。
解除は慎重に検討し、必要性がなくなった場合は速やかに再設定することを強く推奨します。
どんな時に2段階認証の解除が必要になるか?
基本的には、2段階認証は常に有効にしておくべきセキュリティ機能です。しかし、以下のような限定的な状況では、一時的な解除が検討されることがあります。
- 信頼できる新しいデバイスへの機種変更時で、旧端末が利用できない場合の一時的な措置
- 通常、機種変更時は新しいデバイスでログインし、再度2段階認証を設定します。しかし、旧端末が故障・紛失し、バックアップコードもなく、他の認証手段(信頼できるデバイス、セキュリティキーなど)も利用できない場合、一時的に解除して新しいデバイスで再設定することを検討するかもしれません。ただし、これは最終手段であり、可能な限り他の復旧方法を試すべきです。
- アカウントへのアクセスに深刻な問題があり、他の認証方法が一切利用できない場合
- 例えば、登録した電話番号が使えなくなり、バックアップコードも紛失、信頼できるデバイスも手元にないなど、あらゆる認証手段が絶たれた場合、アカウント復旧プロセスの一環として、サポートに連絡し指示を仰ぐ中で解除が必要になる可能性があります。
- 特定の古いアプリやサービスで問題が発生し、アプリパスワードで対応できない場合(非推奨)
- 一部の古いアプリやメールソフトは、2段階認証に標準で対応しておらず、「アプリパスワード」の使用が推奨されます。しかし、稀にアプリパスワードでも正常に動作しないケースがあり、そのアプリの利用が不可欠な場合に限り、一時的な解除が検討されることがありますが、セキュリティリスクが高いため推奨されません。可能であれば、2段階認証に対応した新しいアプリへの移行を検討してください。
- セキュリティキーを唯一の2段階認証方法としていて、そのキーを紛失または破損した場合
- セキュリティキーを紛失・破損し、他にバックアップの認証方法(バックアップコード、認証システムアプリなど)を登録していない場合、アカウントにアクセスするために解除が必要になることがあります。このような事態を避けるため、複数の認証方法を登録しておくことが重要です。
- トラブルシューティングの一環として(専門家の指示があった場合など限定的)
- アカウントの特定の問題を解決するために、Googleのサポート担当者などから一時的な解除を指示される稀なケースも考えられます。
Googleアカウントの2段階認証を解除する手順
左側のナビゲーションメニューから「セキュリティ」をクリックします。

「Googleへのログイン」というセクションまでスクロールします。
「Googleへのログイン」というセクションまでスクロールします。

「2段階認証プロセス」をクリックします。ここで再度パスワードの入力を求められる場合があります。

2段階認証の設定ページが表示されたら、「2段階認証プロセスを無効にする」のボタンを探してクリックします。

確認のメッセージが表示されるので、内容をよく読み、問題がなければ「オフにする」または「無効にする」を再度クリックして確定します。

これで2段階認証が解除されます。
2段階認証を解除した後の注意点
- 速やかな再設定
- 2段階認証を解除した理由が解消されたら、できるだけ早く2段階認証を再度有効にしてください。
- パスワードの強化
- 2段階認証がない状態では、パスワードの強度がより重要になります。推測されにくい、長く複雑なパスワードに変更することを検討してください。
- 不審なアクティビティの確認
- 定期的にアカウントのアクティビティ(ログイン履歴など)を確認し、不審な点がないかチェックしましょう。
まとめ
Googleアカウントの2段階認証は、アカウントを保護するための非常に効果的な手段です。
解除は、セキュリティレベルを低下させる行為であり、やむを得ない限定的な状況でのみ検討すべきです。
解除が必要な場合でも、その理由が解消され次第、速やかに2段階認証を再設定し、アカウントの安全を確保するように心がけましょう。