2026年9月8日に、ChatGPTの画像生成が「ChatGPT Images 2.5」になりました。
チラシ、商品画像、SNSの告知画像。社内でChatGPTを使って作り始めている会社も多いと思いますが、業務で使うとなると、気になるのはだいたいこのあたりかなと思います。
「チラシや商品画像、もうChatGPTで作ってそのまま出してしまって大丈夫?」
「日本語の文字って、2.5になってちゃんと出るようになったの?」
「AIで作った画像だって、見た人に分かる仕組みはあるの?」
弊社はブログやサービスの画像を毎日AIで作っていて、文字の誤りで作り直すことも実際にあります。この記事では、OpenAIの発表・System Card・ヘルプ・ドキュメントに書かれていることだけを拾って、業務で使う前に決めておきたいことを整理します。
結論から言います
公式の記載から言えるのは、次の4つです。
- 公式が「良くなった」と書いているのは、写実性と編集です。 光と質感がより自然になり、参照写真の被写体を保ちやすくなり、指示した箇所だけを編集しやすくなりました。待ち時間は Images 2.0 と比べて最大50%短くなっています
- 画像の中の文字は、今も人が全部確認する前提です。 APIガイドは「大きく改善したが、正確な配置と鮮明さにはまだ課題がある」、ChatGPTのドキュメントは「文字の多い素材や本番用の文字組みは、全ての語を確認し、必要ならデザインツールで仕上げる」と書いています
- 人物とブランドは「許可」と「オリジナル」が線引きです。 実在の人物を描くなら肖像の使用許可を確認し、特定のブランドや作品の模倣ではなく、汎用的・オリジナルなデザインを求めるよう書かれています
- 来歴情報(C2PA・SynthID)は入りますが、「証明」ではありません。 公式ヘルプは、内容が正確であることや、編集されていないこと、権利を持っていることを保証するものではないと明記していて、C2PAのメタデータはファイル変換などで消えることがあるとも書いています
この記事で持ち帰れること
- Images 2.5で公式が改善を明言している範囲
- 画像に文字を入れるときに、どこまで人が確認するべきか
- 社員の写真や他社ブランドを扱うときの線引き
- C2PA・SynthIDで「分かること」と「分からないこと」
- 実際にAIで画像を作っている会社が、運用で決めていること
Images 2.5で公式が「良くなった」と書いていること
発表(Introducing ChatGPT Images 2.5)で、改善として書かれているのは主に次の点です。
- 光がより自然になり、質感が豊かになった
- 参照写真の被写体を、より保てるようになった
- 複数回にわたる編集の指示に、より確実に従う
- 指示した箇所だけを編集し、それ以外のディテールを保ちやすい
- 画像生成の待ち時間を、Images 2.0と比べて最大50%短縮した
同じ日に公開された System Card(ChatGPT Images 2.5 System Card)でも、「画像を編集したときの結果の一貫性が上がり、インフォグラフィックの正確さとレイアウトが改善した」と書かれています。
ChatGPTの画面側にも、業務で使いやすくなる機能が入りました。
- Sketch:ChatGPTの中で直接絵を描いて、仕上がりの参考にできる。ChatGPTで「@Sketch」と入力して使う
- テンプレート:チラシや商品写真など、よく使われる画像の形式から作り始められる
- 画像へのコメント:画像に直接コメントを置いて、狙った箇所を編集できる
- プロンプトの共有:画像を共有するときに、そこに至ったプロンプトも含めるか選べる
提供範囲は「ChatGPT・ChatGPT Work・Codexの全プラン(all tiers)で、デスクトップ・モバイル・Webに順次提供」です。ただしChatGPTのドキュメント(Image generation)には、ChatGPTのWeb版での画像生成の可否と利用上限は「プランとワークスペースの設定によって決まる」と書かれています。会社のワークスペースで使えるかどうかは、管理者の設定も合わせて確認が要ります。
画像の中の日本語は「全部の文字を人が確認する」前提で使う

ここがいちばん誤解されやすいところだなと思います。
APIガイド(Image generation)の「制約」の節には、こう書かれています。
Text Rendering: Although significantly improved, the model can still struggle with precise text placement and clarity.
文字の描画は大きく改善したものの、正確な配置と鮮明さにはまだ課題がある。 そしてChatGPTのドキュメントは、図解やポスターのような情報の多い画像について、ラベルは簡潔にするよう勧めたうえで、次のように書いています。
For dense copy or production-critical typography, review every word and finish the asset in a design tool when needed.
文字の多い素材や、本番で使う文字組みは、全ての語を確認し、必要ならデザインツールで仕上げる。 公式自身が「人が確認して仕上げる」工程を前提にしている、ということです。
弊社の実際の記録も書いておきます。
- 2026年9月13日に、Codexのサブスクリプション経由で日本語4行(「画像生成テスト」「日本語の文字は崩れるか」「見積書・請求書・議事録」「2026年9月13日 検証」)を指定した画像を1回作ったところ、4行とも指定どおりに描かれ、崩れた字は見当たりませんでした。 ただし試したのは1回だけです
- 2026年9月14日、ブログ用の図解を作ったときには、指定していない余白の手書き風メモが勝手に描かれ、そこに「安心」が「業心」になった誤字が出ました。吹き出しの文言まで全部指定して作り直し、2回目で誤字のない画像になりました
つまり、1回うまくいったから次も大丈夫、とは言えないのが正直なところです。なお、弊社のこの2回はCodexの内蔵の画像生成で作っていて、Codexのドキュメントには内蔵の画像生成は gpt-image-2 を使うと書かれています。そのため、この結果が Images 2.5 によるものかは確認できていません。弊社が画像生成をどう業務に組み込んでいるかは、Claude CodeとCodexで画像を作る方法にまとめています。
人物とブランドは「許可」と「オリジナル」で線を引く
チラシに社員の写真を使いたい、競合のあの広告みたいな雰囲気にしたい。業務だと、こういう依頼は普通に出てくると思います。ChatGPTのドキュメントには、画像を使うときの注意がこう並んでいます。
- 肖像は慎重に扱う。 実在の人物を描くときは、適切な場合は参照写真を渡し、その人の肖像を使う許可があることを確認する
- オリジナルな扱いを求める。 特定のブランド・製品・作家・作品を模倣するのではなく、汎用的またはオリジナルなデザインを求める
- クレジット表記は任意。 生成画像にOpenAIのクレジットを入れる必要はない
- 該当するポリシーに従う。 組織のガイドラインと、OpenAIの利用ポリシーに沿って使う
System Card には、2.5で写実性が上がったことについて、対策がなければより精巧なディープフェイクにつながりうる、と書かれています。そのうえで、実在の人物・場所・出来事に関する政治的・性的・その他センシティブな画像は利用ポリシー違反であり、プロンプトと画像の両方で防ぐ対策を入れている、としています。発表でも、プロンプトと画像をチェックして有害な出力を防ぐ仕組みを継続すると書かれています。
写実性が上がったということは、「本物に見える」画像を作りやすくなったということでもあります。社外に出す画像ほど、誰の顔か、どこのブランドに似ているかを確認する工程が大事になります。
来歴情報(C2PA・SynthID)は「目印」であって「証明」ではない

発表と System Card によると、Images 2.5 では C2PA のメタデータを引き続き使い、あわせて Google DeepMind の SynthID による透かしを ChatGPT・Codex・OpenAI API に取り入れています。SynthIDは、C2PAのメタデータを補う、目に見えない透かしの層です。
OpenAIのヘルプ(Provenance signals (Content Credentials, SynthID) in OpenAI-generated content)には、業務で使うなら知っておきたいことが具体的に書かれています。
- ChatGPT・Codex・OpenAI API で生成された対応画像には、C2PAとSynthIDの両方が入る
- ただし、対応範囲は製品・モデル・書き出し方法・ファイル形式・作成時期によって変わる
- C2PAのメタデータは詳しい情報を持てるが、プラットフォーム・編集ツール・ファイル変換で削除されることがある
- SynthIDは画像そのものに埋め込まれる信号で、一部の編集や変換を経ても残ることがある
openai.com/verifyで、対応する画像に来歴の信号が入っているか確認できる- 見える形の表示が必要なら、プロンプトで目に見える透かしを入れるよう指示できる
そして、いちばん大事なのがこの一文です。
they are not a guarantee that content is accurate, unedited, legally owned, or presented in the correct context.
来歴の信号は、内容が正確であること、編集されていないこと、法的に権利を持っていること、正しい文脈で示されていることを保証するものではない。 「AIで作ったと分かる」ことと、「その画像を使っていい」ことは別の話です。
弊社でも手元のファイルで確かめてみました。
- 2026年8月25日から9月13日までにCodexで生成した203枚の画像のC2PAの記録は、すべて「gpt-image / 2.0」でした。9月8日の発表をまたいでも表記は変わっておらず、どの世代のモデルで作ったかは、このメタデータからは判別できませんでした
- ブログに載せるために PNG を WebP に変換(
cwebp)した画像を調べると、変換前のPNGにはあったC2PAのデータが、変換後のWebPでは見当たりませんでした。 サイトにアップロード済みのWebPも同じです
公式ヘルプの「ファイル変換で消えることがある」は、ごく普通の作業で起きる、ということかなと思います。
CodeClimbの見解
ここからは公式の記載ではなく、実際にAIで業務の画像を作っている側としての解釈です。
まず、「2.5で日本語がきれいに出るようになった」とは、今のところ言えないと考えています。 弊社が確認した2.5の発表・System Card・APIガイドの範囲では、日本語や多言語の文字描画の改善に触れた記載を見つけられませんでした。書いていないから改善していない、と断定するつもりもありません。ただ、業務で使うかどうかを判断する材料にはならない、ということです。
そのうえで、弊社の運用はシンプルです。
- 価格・日付・電話番号・住所のように、間違うと実害が出る文字は画像に焼き込まない。 見出しや雰囲気は画像で作り、正確さが要る文字はWebページのテキストやデザインツール側で載せます
- 画像に入れる文字は、吹き出しや余白のメモまで全部指定する。 指定しなかった場所に文字が描かれ、そこで誤字が出たのが今回の失敗でした
- 生成した画像は、公開前に必ず人が全部の文字を読む。 公式が「全ての語を確認する」と書いている以上、ここを省く理由はないと思います
- 人物は、本人の許可が取れている素材だけを参照に使う。 弊社のブログでは、代表本人が承認したキャラクター素材だけを人物の参照にしています
- 「AI生成だと分かるから大丈夫」とは考えない。 変換でメタデータが消えるのは確認したとおりです。代わりに、弊社は生成した画像ごとにプロンプト全文と生成日を社内に記録していて、あとから「いつ・何で・どう作ったか」を説明できるようにしています
プランごとに何枚まで作れるかも気になるところですが、弊社が確認した公式ページの範囲では、具体的な回数は見つけられませんでした。生成した画像を商用で使うときの条件についても、この記事では利用規約の本文までは扱っていません。広告や商品パッケージのように権利が絡むものに使うなら、規約本文を確認してから決めるのが確実です。
正直、画像生成は「作れるかどうか」より、「誰が確認して、どこまでをAIに任せるか」を先に決めた会社のほうが、結果的に早く回るようになると感じています。これは画像に限らず、弊社がAI活用の支援でいつも最初に決めていることでもあります。
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まとめ
- ChatGPT Images 2.5 は2026年9月8日に発表され、全プランで順次提供されています。会社のワークスペースで使えるかは、プランと管理者の設定次第です
- 公式が改善を明言しているのは、写実性(光・質感・参照写真の被写体の保持)と編集(複数回の指示・指定箇所だけの編集)、そして待ち時間(Images 2.0比で最大50%短縮)です
- 画像の中の文字は、APIガイドが「まだ課題がある」と書き、ドキュメントが「全ての語を確認し、必要ならデザインツールで仕上げる」と書いています
- 人物は肖像の使用許可を確認し、ブランドや作品は模倣ではなくオリジナルを求める、というのが公式の書き方です
- C2PAとSynthIDは入りますが、正確さや権利を保証するものではなく、メタデータは変換などで消えることがあります
ご相談ください
「画像づくりにAIを使いたいけれど、どこまで任せていいか分からない」という段階からご相談いただけます。弊社はツールを売る側ではなく、実際にAIで業務を回している側として、公式の記載と自社の運用記録を分けてお伝えしています。
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出典
- https://openai.com/index/introducing-chatgpt-images-2-5/ | OpenAI(Introducing ChatGPT Images 2.5) | 2026年9月
- https://deploymentsafety.openai.com/chatgpt-images-2-5 | OpenAI Deployment Safety Hub(ChatGPT Images 2.5 System Card) | 2026年9月
- https://help.openai.com/en/articles/8912793-c2pa-in-chatgpt-images | OpenAI Help Center(Provenance signals in OpenAI-generated content) | 参照 2026-09-14
- https://learn.chatgpt.com/docs/image-generation.md | ChatGPT / Codex Docs(Image generation) | 参照 2026-09-14
- https://developers.openai.com/api/docs/guides/image-generation | OpenAI API Docs(Image generation) | 参照 2026-09-14
