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Geminiのskillsとは【2026】|Gemsからの移行日程と、会社が先に決めること

2026 10/21
ホームページ制作
2026-10-21

Google Workspaceを使っている会社から、こんな声を聞きます。

「Gemsがなくなって、skillsというものに変わると聞きました。今作っているGemsは、いつまで使えるのでしょうか」

「skillsはWorkspaceのドキュメントやGmailでも使えると聞いたのに、うちの画面にはまだ出てきません」

「社員がそれぞれGemsを作っています。管理者として、何を把握して、何を決めておけばいいのか分かりません」

目次

結論を先に言います

Geminiのskillsとは、Geminiに渡す指示を保存しておき、何度でも呼び出して使える仕組みです。Googleが2026年9月30日に発表し、これまでのGemsに代わるものになります。

ただ、今使えるのはGeminiアプリ側だけで、Workspaceのskillsは「追って通知があるまで延期」になっています。会社のアカウントのGemsが使えなくなるのは早くても2027年3月1日なので、慌てて作り直すより、今あるGemsとフローの棚卸しから始めるのがいいかなと思います。

この記事で持ち帰れること

  • skillsとは何か、Gemsと何が違うのか
  • 今どこで使えるのか(Geminiアプリは展開中、Workspaceは延期中)と、ページによって違う記載
  • Gemsが使えなくなる日程と、自動移行の流れ
  • 管理者が設定できること・できないこと
  • 会社で先に決める3つのこと(弊社の考え)

Geminiのskillsとは:Gemsとの違い

GeminiのskillsがGemsとどう違うかを、名前で呼び出す・重ねて使える・SKILL.md形式で他のツールから持ち込める・GeminiアプリとWorkspaceで同期しないの4点で示し、両方で使うならそれぞれで作ると伝える図解

Google Workspace Updatesの「Introducing skills in the Gemini app and Workspace, plus what’s next for Gems」(https://workspaceupdates.googleblog.com/2026/09/skills-gemini-app-workspace.html)は2026年9月30日付で、skillsを「Geminiを導く、繰り返し使えるプロンプト」と説明しています。Geminiアプリと、ほとんどのWorkspaceアプリで使える指示で、いずれGemsに代わって、作業ごとに指示を整える道具になる、とされています。

同じ記事と、管理者ヘルプ「About the transition from Gems to skills」(https://knowledge.workspace.google.com/admin/generative-ai/gemini-app/about-the-transition-to-skills?hl=en)に書かれている違いを、表にまとめます。

項目skillsGems
呼び出し方チャットの中で / とスキル名を入力して使う(管理者ヘルプでは、近く @ に変わると記載)専用のGemの画面を開いて使う
重ねがけ1つのプロンプトの中で複数のskillsを重ねて使える。会話の途中で別のskillsを使うこともできる9月30日の記事では、この重ねがけがGemsとの違いとして挙げられている
形式Markdownで書くオープンな標準「SKILL.md」。他のツールで作ったskillsを持ち込める—
使える場所Geminiアプリと、WorkspaceのアプリWorkspaceのアプリでは使えない(管理者ヘルプの記載)

The Keyword(Googleの公式ブログ)の「Let skills in Gemini tackle your most repetitive tasks」(https://blog.google/products-and-platforms/products/gemini/automate-tasks-with-skills/)は、もう少し使い方に寄せて書いています。

  • 一度作ったskillsは、入力欄で / とスキル名を打てば、また使える
  • Geminiが、チャットのやり取りからskillsを作る手伝いをし、合うプロンプトを入れたときに自動で使う
  • 文章のスタイルのskillsと、ブランドのガイドラインのskillsを同時に使う、といった重ねがけができる
  • テキストの文書、PDF、画像を参照ファイルとして含めたskillsを作れる

ここで押さえておきたいのが、Geminiアプリのskillsと、Workspaceのskillsは同期しないという点です。9月30日の記事にも管理者ヘルプにも、両方で使いたいならそれぞれで作る必要がある、と書かれています。「一度作れば全部で使える」わけではありません。

今どこで使えるのか:Geminiアプリは展開中、Workspaceは延期中

2026年10月13日のGoogle Workspace Updates「An update on the launch of skills in the Gemini app and Workspace」(https://workspaceupdates.googleblog.com/2026/10/an-update-on-launch-of-skills-in-gemini-app-and-workspace.html)で、展開の予定が更新されました。

対象10月13日の発表での状況
Geminiアプリのskills10月13日から段階的に展開。11月中旬に完了する見込み
Workspaceのskills即時リリース・計画的リリースとも「追って通知があるまで延期」
skillsの共有、Googleドライブとの連携Geminiアプリのskillsに、今後数週間で加える予定

当初の予定では、Workspaceのskillsは即時リリースのドメインで10月12日までに展開を終え、計画的リリースのドメインでは10月19日から始まるはずでした。10月13日の発表では、安全で安定した形で出すために少し遅れており、新しい日程は決まり次第知らせる、とされています。

なので、「うちの画面にはまだ出てこない」は、今の時点では自然な状態です。

ページによって、日程と対象の書き方が違う

社内で検討するときに気をつけたいのが、公式のページどうしで書き方が揃っていない点です。

  • 日程: 管理者ヘルプ「About the transition from Gems to skills」の日程表は、Workspaceのskillsが10月5日から展開を始め、即時リリースは10月12日までに完了、という記載のままです。一方、10月13日の発表では延期になっています
  • 対象のエディション: Workspaceのskillsの対象は、10月13日の発表では Business Starter・Standard・Plus、Enterprise Starter・Standard・Plus、Google AI Pro for Education、AI Expanded Access です。管理者ヘルプ「About the transition from Gems to skills」では、Enterpriseは Standard・Plus と書かれ、Enterprise Starter が入っていません
  • 提供の範囲: 管理者ヘルプ「Allow people to use skills in Studio and Gemini in Workspace」(https://knowledge.workspace.google.com/admin/studio/turn-skills-on-or-off?hl=en)には、「skillsはGemini Betaプログラムに登録したお客様だけが使える」という注記があります

9月30日・10月13日の発表と管理者ヘルプ「About the transition from Gems to skills」では、Workspaceのskillsは18歳以上の利用者が対象とされています。自社のエディションで使えるかどうかは、どれか1ページだけで判断せず、管理コンソールの表示とあわせて確かめるのがいいかなと思います。

Gemsはいつ使えなくなるのか:日程と自動移行

9月30日の記事と管理者ヘルプには、Gemsからskillsへの移行の日程が書かれています。

日付起きること
2026年11月17日GemsがGeminiアプリの設定パネルへ移る。作成・編集・利用は引き続きできる
早くても2027年3月1日(ビジネス・エンタープライズ)Gemsの作成・編集・利用ができなくなり、設定パネルからも消える。Workspace Studioの「Ask a Gem」ステップを使うフローが動かなくなる。残っているGemsは、Geminiアプリの下書きのskillsへ自動で移される
早くても2027年6月1日(教育機関)上と同じ。加えて、Google Classroomなどからも消える

日付は「no sooner than(早くても)」と書かれていて、その日に必ず止まると決まっているわけではありません。また、The Keywordの記事では、個人のアカウントは11月から、Workspaceのビジネス・エンタープライズ・非営利団体は2027年3月から、Gemsの提供を順に終える、と書かれています。11月17日は、Gemsが設定パネルへ移る日で、その後も作成・編集・利用は続けられると書かれています。この2つは混同しないようにしておきたいところです。

Workspace Studioの「Ask a Gem」は、新しいフローに足せない

9月30日の記事によると、Workspace Studioでは、もう「Ask a Gem」ステップを使った新しいフローを作れません。すでにあるフローは動き続けます。管理者ヘルプでは、既存のフローは2027年まで動く、とされています。

また、管理者ヘルプには、WorkspaceでGemsを使っていた場合や、両方でskillsを使いたい場合は、Workspace Studioで手作業で作り直す必要がある、とも書かれています。自動移行の行き先は、あくまでGeminiアプリの下書きのskillsです。

自動移行されたskillsは、そのままでは使えない

管理者ヘルプの「How automated migration will work」には、自動移行の流れが書かれています。この節は、自動移行が始まる少なくとも30日前に、詳しい内容で更新されるとされています。

  • 移されたGemsは、作った人のskillsの一覧に、使えない状態の下書きとして並ぶ。作った人が確認して有効にするまで、使うことも共有することもできない
  • 名前、説明、指示、アップロードした参照ファイルは引き継がれる
  • 元のGemsに付いていたドライブの権限と共有の設定は、対応するskillsに引き継がれる

管理者が設定できること・できないこと

管理者の設定は、Geminiアプリ側とWorkspace側で違います。

対象管理者の設定
Geminiアプリのskills10月13日の発表では、管理者の設定は無いとされている
Workspace(Studio・Gemini in Workspace)のskills管理コンソールで、組織部門や設定グループごとにオン・オフできる

管理者ヘルプ「Allow people to use skills in Studio and Gemini in Workspace」によると、Workspace Studioで作ったskillsは、Studioの中、フローの「Ask Gemini」ステップ、Gemini in Workspaceで使えます。設定の場所と注意点は次のとおりです。

  • 管理コンソールの「アプリ > Google Workspace > Workspace Studio」で、「Skills > Create and use skills」を開く。サービス設定の管理者権限が必要
  • 組織部門(部署ごとに使われることが多い)か、設定グループを選んで、一部の利用者だけに適用できる。グループの設定は組織部門の設定より優先される
  • 変更の反映には最大24時間かかる(通常はもっと早い)
  • skillsをオフにすると、利用者は既存のskillsも使えなくなり、Studioのskillsのページも開けなくなる

最後の点は大事です。一度オンにして社員がskillsを作り始めたあとにオフにすると、作ったものがまとめて使えなくなります。

管理者ヘルプ「About the transition from Gems to skills」は、管理者がやることとして、利用者に日程を知らせる、skillsがオンになっているか確かめる、大事なGemsを早めに手作業でskillsに作り直す、Ask a Gemを使うフローの持ち主に置き換えを案内する、を挙げています。

会社で先に決める3つのこと(ここからは弊社の考え)

Gemsからskillsへの移行で会社が先に決める3つのこと(今あるGemsとフローの棚卸し、Workspaceのskillsを誰に開けるか、skillsに入れない情報

ここからは公式の記載ではなく、弊社が社内の業務をAIに任せてきた立場からの考えです。

Gemsが使えなくなるまでには時間があります。一方で、Workspaceのskillsは延期中で、Geminiアプリのskillsには管理者の設定がありません。つまり、会社が何も決めないうちに、社員が各自のGeminiアプリでskillsを作り始めることになります。なので、次の3つを先に決めておくのがいいかなと思います。

決めること弊社が考える判断の目安
1. 今あるGemsとフローの棚卸し誰がどのGemsを作り、どの業務で使っているかを一覧にする。Workspace Studioで「Ask a Gem」を使っているフローも洗い出す。業務に欠かせないものから、作り直す順番を決める
2. Workspaceのskillsを誰に開けるか延期が明けたら、まず小さな組織部門で試す。オフにすると作ったskillsがまとめて止まるので、「試してから広げる」順番にする
3. skillsに入れない情報顧客の名前や連絡先、金額、契約の中身は、指示や参照ファイルに入れない。skillsの共有が始まると、指示がそのまま他の人に渡るため

部署別の使いどころ(弊社の考え)

skillsに向いているのは、「毎回同じ説明をしてから頼んでいる作業」です。弊社なら、部署ごとに次のような使い方から試すかなと思います。

部署skillsにする指示の例入れない情報の例
営業提案メールの文体と構成、商談メモのまとめ方顧客ごとの値引きの条件、担当者の連絡先
総務・人事社内のお知らせの書き方、規程の問い合わせへの答え方の型社員の個人情報、評価の内容
経理経費の申請に添える説明文の型、勘定科目の判断の手順取引先ごとの金額、口座の情報
情シス社内のアカウント申請の手順、障害報告の書き方パスワード、管理者の認証情報

Workspace Studioのフローの管理者設定は「Workspace Studioのカスタムステップとwebhook」、Studioの利用上限とプランの違いは「Workspace Studioで業務自動化」にまとめています。GeminiのプランとWorkspaceの違いは「Gemini in WorkspaceとGemini Proの違い」をご覧ください。

CodeClimbの見解

ここまでは、公式の発表とヘルプに書かれていることと、それを前提にした弊社の考えを並べました。ここでは、弊社の経験から書きます。

まず正直に書いておくと、弊社はGeminiのskillsもGemsも、社内やお客様の業務で運用したことはまだありません。 なので、使い込んだ感想ではなく、別のAIで同じ形式の仕組みを使っている側の考えです。

弊社は、社内の業務の多くを、Claude Codeの「スキル」として運用しています。業務ごとに、手順と判断の基準をMarkdownの手順書(SKILL.md)に書き、AIはそれを読んで作業します。今回のGeminiのskillsが「SKILL.mdというオープンな標準」を使うと聞いて、同じ考え方が広がってきたなと感じました。

たとえば見積書・請求書づくりも、手順を書いたスキルとしてAIに任せている業務の1つで、1件15分かかっていたのが、1分もかからなくなりました。

この運用で分かったのは、手順書に書くのは「やり方」と「判断の基準」であって、データそのものではないということです。顧客の情報や金額は、手順書には書かず、必要なときにその都度、決まった場所から読ませています。手順書は共有したり、別のツールへ持ち出したりするものなので、そこにデータを入れてしまうと、どこまで広がったか追えなくなります。

もう1つは、AIに任せる部分と、プログラムに任せる部分を分けることです。判断が入るところはAI、決まったルールで大量に回すところはプログラム。skillsは前者に向いた仕組みなので、件数の多い定型の処理まで全部skillsに寄せないほうがいいかなと思います。

やっておくのは、この3つかなと思います。

  1. 今あるGemsを一覧にして、業務に欠かせないものから作り直す順番を決める。期限は早くても2027年3月1日なので、焦らなくて大丈夫です
  2. skillsには「やり方」だけを書き、顧客の情報は入れないというルールを、作り始める前に社内で決める
  3. Workspaceのskillsの延期が明けたら、小さな部署から試す。オフにすると作ったskillsがまとめて止まることを前提に、広げる順番を決めておく

AIに任せない業務の分け方は「AI導入で任せない業務4分類」、Geminiのエージェントをどう管理するかは「Geminiのエージェントとアカウント管理」にまとめています。

よくある質問

Q. 自動移行に任せたら、Gemsはそのまま使い続けられますか

管理者ヘルプ「About the transition from Gems to skills」では、自動移行されたGemsは、使えない状態の下書きとしてskillsの一覧に並び、作った人が確認して有効にするまで、使うことも共有することもできない、とされています。名前・説明・指示・参照ファイルは引き継がれます。管理者ヘルプは、大事なGemsは自動移行の前に手作業で作り直すことを勧めています。

Q. Geminiアプリのskillsを、管理者が止めることはできますか

10月13日のGoogle Workspace Updatesでは、Geminiアプリのskillsには管理者の設定は無い、とされています。管理コンソールでオン・オフできるのは、Workspace StudioとGemini in Workspaceのskillsです。

Q. 「Ask a Gem」を使っているWorkspace Studioのフローは、今すぐ直す必要がありますか

9月30日のGoogle Workspace Updatesでは、すでにある「Ask a Gem」のフローは動き続け、新しいフローには追加できない、とされています。ビジネス・エンタープライズでは、早くても2027年3月1日に動かなくなります。管理者ヘルプは、フローの持ち主に、Workspace Studioの移行ガイドに沿ってskillsや別の手順へ置き換えるよう案内することを勧めています。

まとめ

Geminiのskillsとは、Geminiに渡す指示を保存して繰り返し使える仕組みで、Gemsに代わるものです。/ とスキル名で呼び出し、複数を重ねて使え、SKILL.mdというオープンな形式で書かれます。

Geminiアプリのskillsは10月13日から展開が始まり、11月中旬に完了する見込みです。一方、Workspaceのskillsは「追って通知があるまで延期」で、対象のエディションの書き方もページによって違います。会社のアカウントのGemsが使えなくなるのは早くても2027年3月1日で、そのときAsk a Gemのフローも止まります。

まだ時間はあります。今あるGemsとフローを棚卸しし、skillsに入れない情報を決めてから、小さく試す。この順番で考えておくのがいいかなと思います。

社内の「いつもの指示」を、AIに任せる形に整えませんか

CodeClimbは、AIツールを売る側ではなく、自社の業務をAIに任せる仕組みを作って回している側の会社です。業務の手順をAIに渡せる形に書き出し、AIに任せる部分とプログラムに任せる部分を分けるところからお手伝いしています。

「Gemsは作ってみたけれど、会社としてどう管理すればいいか分からない」という段階からでも構いません。AI活用支援のサービス内容をご覧いただいたうえで、お問い合わせから今の状況をお聞かせください。

出典

https://workspaceupdates.googleblog.com/2026/09/skills-gemini-app-workspace.html | Google Workspace Updates | 2026年9月

https://workspaceupdates.googleblog.com/2026/10/an-update-on-launch-of-skills-in-gemini-app-and-workspace.html | Google Workspace Updates | 2026年10月

https://blog.google/products-and-platforms/products/gemini/automate-tasks-with-skills/ | The Keyword(Google公式ブログ) | 2026年9月

https://knowledge.workspace.google.com/admin/generative-ai/gemini-app/about-the-transition-to-skills?hl=en | Google Workspace 管理者ヘルプ | 参照 2026-10-21

https://knowledge.workspace.google.com/admin/studio/turn-skills-on-or-off?hl=en | Google Workspace 管理者ヘルプ | 参照 2026-10-21

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